たけし
たけしの父は平凡なサラリーマン
母は今は専業主婦だが、たけしが生まれるまでは
デパートの受付嬢だった。
まあ、いたってごく普通の両親の元に生まれた たけし。。。
しかし、たけしはIQ380という天才児だったのだ。
そんなわけで、近所や親せきからは神童だの天才クンだの呼ばれ
両親はちょっとづつ天狗になっていった。
しかしたけし本人は、そんなことは気にもしないような、口数の少ない
しいて言えば 潔癖症すぎるのがかなりキズの子供だった。
そんなたけしに人生の転機が訪れる。

ジリジリと太陽光線が皮膚に突き刺さるような真夏の昼下がり・・・
図書館に行こうと家の玄関を出、庭を歩いて門を開けようとしたその時。
どこからともなく一匹のセミが、たけしの頭におしっこをかけ飛んで行った・・・
天才たけしは瞬時にその頭にかかった生温かく強烈な刺激臭がなんであるか察知した。
そして、こともあろうか ろうばいし、転んで門の角っこに頭を打ってしまった。
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天才クンはもういない・・・
普通のたけしがいるだけだ・・・
天才じゃなくなったけど、すごすぎた潔癖症も治っちまった。
両親も始めは嘆き悲しんだが、普通の両親にもどってくれた。
あれから幾年たったろう。。。
そんなたけしも、今では普通のお父さん。

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